nowadays dub vol.3

「dub」とは「吹き替えのせりふを入れる」という意味があるそうです。
takumi apartment管理人Hがここで起こっていることにセリフをつけるように勝手に感想を綴るコラム「nowadays dub」。
Vol.3は自然と向き合ってきた日本人ならではの素材「煤竹(すすだけ)」とnowadays bistro dub plate menuについて。

【煤竹】
煤竹(すすだけ)とは、古い藁葺き屋根民家の屋根裏や天井からとれる竹のこと。100年から200年以上という永い年月をかけ、囲炉裏の煙で燻されて自然についた独特の茶褐色や飴色に変色しているのが特徴。煙が直接当たっている部分は色濃く変色しているが、縄などが巻かれて直接煙が当たらなかった部分は変色が薄く、ゆえに1本の竹に濃淡が出て美しい表情をもつ。昨今は煤竹そのものの数が希少傾向にあり、価格は1本で数十万円以上することも普通である。(wikipediaより)

takumi apartmentには175年物の煤竹が8本存在している。170年物の堆積した埃や土まみれになりながら荷物を整理していた際に、布に包まれて意味ありげに蔵の隅に遺されていた。発見した際には Treasure Hunting さながらであったが、残念ながら周りの誰も理解してくれる方はおられなかったことを覚えている。確かに、一見ただの煤汚れた竹で構造材に使うことも難しそうなのだが、私には宝物を発見した子どもの面持ちだった。その人の営みと自然に造成された文様は美しく儚い。磨けば更に美しくなることだろう。逆に磨かれる前の物の方が珍しいのではないかと珍重してしまい、未だ磨くことができずにいる。磨けば文様が取れてしまうかもしれない、宝物の原石を残しておきたい、色々な感情が交差する。小心者なのだ。この煤竹は未だ磨かれぬまま我が家のエントランスで毎日私を出迎えてくれている。

【白桃とクリームチーズの生ハムサラダ】
仕事柄、夏のイベントと大きな講演会運営の慰労を兼ねて、久しぶりにdub plateで夕食を取った。今回は珍しくアラカルト。目的がある。出遅れてしまったようだがこの夏どうしても食べたいdub plateのメニューがあった。白桃にクリームチーズを適量、とても美しい生ハムに包まれている。美しいというのはこんなにも重要なのかと感心してしまった。口に入れた瞬間の舌触りがやさしい。これは見た目の美しさとの相関関係があるはずだ。次に白桃のフレッシュな甘み、クリームチーズが甘さと水分を包み込んでなめらかな味わいに仕立てた後、最後に再び生ハムの塩気で締めくくられる。大好きなミュージシャンの大好きな曲を聴いているような感覚。絶品です。「白桃とクリームチーズの生ハムサラダ」。またもや辻シェフのやさしさを感じた一夜となった。

 

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