nowadays dub vol.5

「dub」とは「吹き替えのせりふを入れる」という意味があるそうです。
takumi apartment管理人がここで起こっていることにセリフをつけるように勝手に感想を綴るコラム「nowadays dub」。
Vol.5は建築物に個性豊かなの彩りを添える「壁画(ヘキガ)」とnowadays bistro dub plate menuについて。

【壁画】
壁画(ヘキガ)とは、は、建築物や洞窟の壁・天井などに描かれた絵画。人類の最も古い絵画は、洞窟の凹凸を利用して描いた壁画(洞窟壁画)であり、人類が建物を作るようになって以後もその壁面に絵画が描かれるなど、絵画は居住空間や神聖な空間の壁と切り離せない存在だった。絵画は次第に洞窟や建物の壁面から離れ、独立した板や布(タブロー)に描かれるようになった。しかし、多くの人が同時に見ることができ、しかも空間全体を変容させて見る人を包み込む効果のある壁画・天井画は、今でも数多く制作されている。

takumi apartmentには一枚の壁画が残されている。それは5年前「maru michinori」というアーティストが残したものだった。「maru michinori」は徳島にルーツを持つ鬼才のアーティストでfacebook日本支社の壁画を始め、数多くの作品を世に遺している。近年では徳島のアンテナショップ「Turntable」で手掛けた壁画はため息ものである。takumi apartmentの壁画は蔵の漆喰壁に一面、彦根の七曲がりの街並みと琵琶湖が夕日に入り混じるようなイメージで描かれている。普段は閑静な七曲がりの街並みと松原港から望むなんとも例えがたく美しい琵琶湖の夕日。並みのアーティストならばしっとりと描きそうなものである。この壁画はそんなマテリアルを躍動感のある曲線で描き、夕日の赤が秘める情熱を感じさせる。琵琶湖の鮮やかな青が冷静さとのコントラストとなっている。絶妙なバランス感覚だ。うなぎの寝床のようなtakumi apartmentの順路に忽然と現れるこの壁画はbistro dubplateと居住空間のど真ん中に神聖な雰囲気を演出してくれている。

【dub salad】
私は生野菜が苦手だった。あまり美味しいと感じたことがなかったのだ。野菜を生で美味しく提供されたことがなかったのか、美味しい野菜に出会ったことがなかったのか。。。しかし、bistro dub plateで提供されているdub saladを始めとした生野菜は美味い。しかもボリューミーだ。今日はあっさりとした夕食がいいなという時は、このサラダだけで充分かもしれない。旬の生野菜を多種類、素材の味がちゃんと味わえるあっさりとしたドレッシングがかけられているだけでなく、自家製のベーコンがたっぷり乗って、温泉卵が中央に鎮座している。別々に食してもよし、思い切って混ぜ混ぜしてもよし、両方味わうのもよし、とにかく美味しい。一つ一つ味わっていると段々その理由がわかってくる。提供する温度や下ごしらえを素材ごとに真面目にやっているのがわかる。生でシャキッと食べさせる葉物や軽く下ゆでされているものなど、サラダと言えどシェフのこだわりを感じるのだ。bistro dub plateに訪れる際には是非お勧めしたい一品だ。

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