nowadays dub vol.4

「dub」とは「吹き替えのせりふを入れる」という意味があるそうです。
takumi apartment管理人がここで起こっていることにセリフをつけるように勝手に感想を綴るコラム「nowadays dub」。
Vol.4は建築物には欠かせないもので独特の構造美を兼ね備える「梁(はり)」とnowadays bistro dub plate menuについて。

【梁】
梁(はり)とは、建物の水平短径方向に架けられ、床や屋根などの荷重を柱に伝える材のことであり、主に曲げ応力を担う。 梁はおもに鉛直荷重を伝えるが、地震などに際しては水平方向の荷重を支えることにもなる。梁にかけられた荷重は、柱・壁・大梁に伝えられる。梁の端部に柱があるものを大梁、柱に直接繋がっていないものを小梁とよぶ。W造・S造・SRC造と算定方法は異なる。梁の特性は、断面形状・長さ・材料によって決定される。現代の建築においては、梁はおもに鉄骨・鉄筋コンクリート・木材で造られる。鉄骨製の梁部材に広く使われるのは、幅の広いフランジを持ったH形鋼であり、橋梁にも用いられる。その他にも、溝型鋼、山型鋼、パイプなどの型鋼が梁に用いられている。

takumi apartmentには175年物の梁が縦横無尽に張り巡らされている(ダジャレではありませんよ)。かつて私も梁とは、柱から柱へ真っ直ぐ伸び、東西南北に直角に交わるものだと思っていた。ここにきてその認識は大きく覆されることとなる。ここの梁には真っ直ぐ伸びた梁はほとんど存在しないと言ってもいいほどに曲がりくねっている。しかも、細いもの、太いもの、曲がったもの、様々な形を組み合わせたためか、大梁・小梁が複雑に繋ぎ合わさっている。建物の一辺に対して5本、6本が組み合わさる。これには相当な手間と技術が必要となりそうなのは一目瞭然、壮観という言葉がしっくりくるかもしれない。江戸時代は材料費が高く、人件費が安かったのかもしれないなぁと思いをはせる。現代でこの材料を組み合わせて構造物を作れる技術があれば、相当高い報酬を得ることができるだろう。江戸の職人技には感服する。この途方もない構造美を現代において日々垣間見ることができることは個人的には至福なことだと思っている。日々のメンテナンスもし甲斐があるというものだ。今日も私はこの梁を見上げながら床に就く。想像を膨らましながらどんな夢が見れるだろうか。

 

【ソルトブッシュラムのラベンダーロースト】
私はラムが苦手だった。はじめて食べたのは確か修学旅行で北海道にいった時のことだったと記憶している。ラムと言えばジンギスカン。修学旅行でも当然のように北海道のグルメとしてラムのジンギスカンが振る舞われた。結構楽しみにはしていたのだが結果は残念だったように思う。具体的にどう残念だったかは覚えていないが残念だった記憶のみが残っている。ここにきてこの「ソルトブッシュラムのラベンダーロースト」。このメニューはdub plateのオープン当初からある鉄板メニューだ。「ソルトブッシュラム」とは、オーストラリアの海沿いの地方に生えるソルトブッシュの葉を食べて育ったラムで、限られた数しか国外に出ることは無い希少なラム。苦手意識を捨ててオーダーしてみる。お肉にじっくり火を通すゆえに時間を要し、最初に注文することを勧められる。苦手意識を捨てる覚悟をしたのだ。この際時間など、どうってことはない。他のアラカルトでお酒をたしなんでいると。。。その時が来た。小粋な大皿に豪快に盛られたラムチョップ。ミディアムレアのような赤み、ジューシーな肉汁を帯びている。時間をかけてじっくり火を通している証だ。想像していたラムとは違い、とても豪快且つ美しい見栄え。期待が膨らむ。我慢できずにお肉にかぶりつくと、旨味の凝縮されたジューシーな肉汁が口に溢れ、舌にまとわりつく柔らかい触感、これはラベンダーだろうか爽やかな香りが合わさって、これまでのラムへの苦手意識はあっさりと吹き飛び、舌の記憶が塗り替えられる。感想は「毎日食べたい」である。dub plateに訪れたらまず食していただきたい一品である。

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